2011/12/22
計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)~運も実力~
ブログではすっかりご無沙汰でした。子供が40度の熱。生後6か月を過ぎると免疫機能が徐々に低下して普通に風邪をひくようになるとは言われていたが、いきなり40度はさすがにびっくりする。後ろ髪を引かれながら家を出て、始発の新幹線で仙台。それにしても奥さんの頑張りには頭が下がる。
育児はかなりのハードワークだ。僕も会社をつくってから10年、ほとんど年中無休で働いているが、育児は24時間年中無休。
本題。
最近は、「Planned Happenstance Theory」計画的偶発性理論のとりこだ。スタンフォードのクランボルツが提唱するキャリア論。
計画的偶発性とは、その名の通り、計画的に(プラスの)偶発を起こすというものだ。もっと噛み砕くと「運も実力のうち」の「運」をコントロールといってもいい。
では、どうやってその「運」をコントロールするか。
キーワードは
1.好奇心[Curiosity]
2.持続性[Persistence]
3.柔軟性[Flexibility]
4.楽観性[Optimism]
5.冒険心[Risk Taking]
解釈してみると、
1.好奇心
自分の関心事や専門だけでなく、あらゆることに知的好奇心を張り巡らし、学び続けること。
2.持続性
何にでも首を突っ込むのはいいことだが、手ごたえを感じたり向き不向きがわかるまではかなりの努力、粘り時間が必要。
3.楽観性
「人間万事塞翁が馬」。意に沿わないことが起きてもネガティブにならず、チャンスだと受け止めること。悪いことも本人の楽観性によりすべてが「キャリア」となる。
4.柔軟性
「何でも来い~」
5.冒険心
偶発を求める行動は、未知の世界への冒険のようなもの。何が起こるか分からない。もしかすると、それはいばらの道、危険な航海だったりするかもしれないし、路頭に迷い、果ては命を落とすかもしれない。だけども動き出すことが大切だ。"Without action, nothing happens"。行動することで何かが起きる。(もちろん最悪死ぬかもしれない。笑)
※これをセオリーと言えるのか?!と思う方も多いとは思うが、キャリア理論では最先端だ。この理論が説得力を持つ理由は、歴史を見ても成果を上げる人の多くの行動特性が合致し、概ね帰納的に証明できるからだ。
今日、クランボルツを書いた理由。私自身、最近のアウトプットの多くがこの「計画的偶然性」に支えられているからだ。特に「行き合い(ゆきあい)」。自分よりもはるかに多くの経験を持ち、そして実力がある方々と行き会い、お互いの信念に共感し、共創して価値を生むことは何にもまして楽しく、そして成果が出やすい。
この計画的偶発性理論のキーワードに1点追加したい。
6.発信力(透明性)
自分の行動や考え方を公に明らかにし言語化することで、多くの人々に叱咤と激励をもらうチャンスをつくる(どっちかと言うと、叱咤をもらえる環境に身を置くことが大切だ。これだけネットが普及して、簡単に発信できるのだから、大いに発信し、しかも「極を取る」ようにすると面白い。「極を取る」とは、「ポジションを取る」ということ。今何を思って何を成そうとしているか、すべてのステークホルダーに1枚舌でオープンにすること。

宮城に入ると一面雪景色!
今日も素敵な一日を。
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