2011/07/23
震災から4か月経ちました
皆様、ご無沙汰しております。気が付くとあっという間に最後の更新から2か月が経っていました。毎日訪れてくださる方もいらっしゃるというのに。横着をお許しください。
もちろん、私の横着も原因の一つなのですが最近ではfacebookで発信することが多くなったため、このブログの更新に時間をさけなくなってきました。ブログの位置づけをどうしようか考えていましたが、ブログのいいところはフレンド登録に関係なく、誰でも見られることだと思います。facebookはほとんどが面識のあるお友達。Twitterはフォローしていないとみることができず100数文字。やはりブログは捨てられません。
3月に震災が起きてから生活は激変しました。3.11以降はズノウの経営の仕事に加えて、復興支援グループGRAのリーダー、復興ビジネスのリーダーなどに深くコミットさせてもらっています。
ズノウの経営に費やしている時間は少し減ったのですが、一方で会社を十分に俯瞰することができました。私に何も言われないリーダーがどのように行動してくれているか、ズノウが社会でどのような求められ方をしているのかなどをじっくり観察させてもらったりなど、必要なステップではないかと考えています。
1.震災復興支援活動
震災以降、こつこつと活動を継続してきた結果、多くの高い志を持った仲間に出会いました。私たちのグループは宮城県山元町を復興のモデルタウン化するべく、差別化集中戦略をとってきましたが、その甲斐があり私たちGRAは同地域で大変高い評価をいただけるようになりました。GRAはビジネスに長けた人間の集まりです。今後は復興ビジネスに力を注いでいこうと考えています。既に現地に事業会社とNPOを登記申請中(NPOは準備中)です。
2.プライベート
子宝に恵まれました。これほどうれしいことはなかったように思います。まだ一緒に住んではいないのですが、そろそろです。新しい生活が楽しみです。密かにイケてるイクメンを目指しています。目線を下げている人に温かく声をかけられる素敵な大人になって欲しいなー。
3.ビジネス
震災以降、絶好調とは言い難い月次決算の内容ですが、大きなチャンスだと考えています。既存の仕組みを全部ひっくりかえして見直すチャンス。わくわくしています。リーダーには頑張ってもらいたい。特にマーケティングチーム、寝ている時間はないよー。
4.山元町の復興
かつて住宅地だった場所は、がれきが取り除かれ、草が生い茂っています。初めてそこを訪れた人にとっては、そこが最初から平原だったように見えます。被害の視覚的インパクトはもうほとんど感じることはできなくなってきました。こうなると、風化は早い。映像が飛ばなくなると、あっというまに「過去の事」になります。モノは短期間で何とでもなるけど、人の心はそうはいかない。長い年月が必要だ。と、同時にまちにとってはビッグチャンスだ。今を逃したら、あと1000年チャンスは来ない。亡くなった方々のためにも強く生きていかなくては。
5.原発について
原発周辺の基礎自治体、南相馬、飯館村を震災以降何度か訪れました。最高に美しい里山が残っている地域。訪れた感想、
「原発事故はもう何をやってもとり返しのつかない事態を引き起こす。」
ということに尽きる。
原発の歴史は50年くらいでしょうか。次の50年であと2回、このレベルの事故が発生すると思うと厳しいなぁ。もちろんエネルギー政策の問題は一朝一夕にどうこう言えるほど簡単なものではないから、飯館村でみんなでブレストしたいねー。
そうだ、次のサミットは飯館村がいい。飯館村サミットだ。
・今後
父、夫、ズノウ、GRA復興、上プロ、学業、盛りだくさん。
何にしろONE LIFE, HAVE FUN。徹底的にやるだけだ。
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コメント
生計の立て直しは自分だよね。国??えっ!?
復興計画の概要を知りました。本気で考えていることにびっくり仰天しました。知事の構想に媚びてる匂いを感じます。漁業特区構想も平時に時間を掛けて地域住民の生計との整合性を何年も掛けて育みながら目指すべきモノで、ドサクサに紛れてやってしまおうなどと言う心根に行政サイドの思い上がりを感じます。復興と言う人質を取っての行為に下品さを感じます。粗雑な松本大臣が自分で転んでしまいましたが、主張の骨子は真ともなことでした。
町つくりにかける資金や責任を国に頼っていることでしょうが、こんなことが許されるとは到底考えられません。もし許されるとしたら全府県で同様の要求が殺到するでしょう。宮城、福島、岩手は許すが他県はダメよ等と言える訳がありません。税金でやれるとしたら瓦礫の処理と堤防造りと学校、病院、福祉施設の高台移転くらいが精々でしょう。一般住民は懐に合わせて居住地を探すことになるでしょう。焼け太りのようなことを描いて人心を惑わすことは止めて下さい。
今一番にやらなければならないことは地域住民の生計の復興です。先ずは住民各自が知恵を絞って汗をかいて生計の確保から将来の夢創りへまい進することであり行政がやるべきことはその底辺支援です。税金の投資と言えども返済は求められます。どんな形で住民に舞い戻ってくるのか不気味です。おそらく計画は一部執行されてその多くは手つかずの店晒しに終わるでしょう。その時に国を恨んでも馬鹿を見るのは力の弱い地域住民の方です。政治家は政争の具を欲しがりますが原発を見ても悲惨な結末が見えて来ます。中国のような発展途上国なら投資の回収は可能でしょうが、今日の日本でやれることでは無いと思います。
2011/08/05 18:00 by 都会生活卒業 URL 編集
町の人々がワクワクドキドキしながら生産性の高い仕事に従事できる環境を創ること。
クリエイティブビレッジ構想です。中長期で考えると生産性が高く、町に人々が残る環境を政治と行政ではなく、我々民間が創りだしていくことが大切です。もちろん、行政とは別な路線で進めていく必要があります。
おっしゃる通り、町の予算を見ても一目瞭然。住民税収でカバーできている金額はたかだか10億円。特別会計を入れると100億円の予算の中のわずか10%です。
行政は完全に、国と県のオペレーション機関と言わざるを得ません。
だから、民間企業です。
その民間企業が力を存分に震える環境を私たちは作っていこうと考えています。
それでは!
2011/08/08 09:21 by 岩佐大輝 URL 編集
おめでとうございます
岩佐さん
お子さんが生まれたんですね。
おめでとうございます。
私は、
「お金で成功する絶対法則」
を公開しています。
2011/08/17 12:28 by ルーカス URL 編集
私も岩佐さんの意見と同じく、今回の震災は甚大な物理的な被害とそして多くの人命を奪いましたが、これは同時にあと数百年訪れないであろう、この町が変わる大きなチャンスであると思います。ここで、間違った方向性のままに町づくりを進めれば、人口減・高齢化で喘いでいる我が町が衰退の一途を辿ることは想像に難くありません。(坂元では、生鮮食品をある程度扱っていたAコープまでも撤退し、生活に最低限必要な物品すら揃えることをこの地域だけで完結させることが非常に難しくなっていますしね)
そこで大切になるのは、学識経験者や有識者の意見だけではなく、最も町を知っている見識のある住民の意見、そして様々な理由で町を離れていった民間企業などの第一線で活躍している山元町出身者の知識と智恵を十分に取り入れる必要があると確信しています。
私は今年7月に横浜から仙台に転勤になりました。これまでは静かにこの町の行く末を案じていましたが、これも何かの運命でしょう、これから積極的に活動していくつもりです。
また、不定期になるとは思いますが、度々ブログ拝見させて頂きます。それでは。
2011/08/29 00:16 by シコダ URL 編集