2011/01/20
百社巡礼第3回 宇都宮大学雑草科学研究センター 小笠原教授
百社巡礼第三回。今回は、日本で唯一の「雑草」専門の研究所である宇都宮大学雑草科学研究センターに行ってきました。小笠原教授、研究室の皆さん、多忙な中、お時間をいただき有難うございました。さて、皆さん「雑草」の研究って何してるの?って、なかなか想像がつきにくいかもしれません。

<小笠原研究室:久しぶりに学生さんと一緒の空間で時間を過ごしました。修士の1年生が2人、学部の4年生が3名、3年生が2人、研究員1名、総勢8名の凄く熱心なメンバー。>
見学してびっくり! 凄い世界でした。何が凄いって?
雑草は農地などでは当然防除しなければならない負の存在です。
しかし、砂漠の緑化、地上の有毒物質の除去などに有効利用することもできます。
雑草センターでは、雑草の生かすこと殺すことを両方から研究しています。
詳しくは研究センターのページを参照。
<代表的な研究内容>
・土壌が汚染された地域の緑化・浄化(雑草を用いたカドミウムなどの除去:ファイトレメディエーション)
雑草によるファイトレメディエーションってロマンがありますよね。阿部研究員曰く、危険な虎を使って曲芸をさせるようなもの。だから、制御研究が大切。
・紫外線を用いた雑草の制御(これがすごい。雑草に紫外線UV-Cを10分照射すると、数日後にはぐったりして枯れていく。)
この着想、どこから来たのだろうか。これだけ、小笠原教授に聞くのを忘れてしまった。

<阿部研究員と赤外線照射装置>
「岩佐さん、とにかく机上の空論じゃあこの学問はダメだ。なんで日陰にこの雑草が生えているんだろう?!目で見て感じることが大切なんだよ。」(小笠原教授)
これが着想の始まりなんだなー。まさに、現場100回である。

<小笠原教授とスズメノカタビラ>
小笠原教授は雑草については言うまでもないですが、老荘思想、孫子の戦略なども研究しており、囲碁も打つ。実に多才。それが着想につながっているのではないかと思う。
改めて、研究室の皆さん、有難うございました。
21日追記
そうそう、研究室の皆さんの笑顔が素晴らしかった。
教授によくよく話を伺っていて気が付いたことだけど、
みーーんな、「モチベーション3.0」の域に突入している。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
極めて自由な雰囲気に包まれながら学生はやるべきことを楽しく高いパフォーマンスでこなす。
教授は決して管理はしないけど、求められれば手厚くサポートをする。
小笠原さん、ただものじゃないっす。
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