2012/09/14
一年ほど前、NECの社会起業塾でご一緒した南三陸のくりやさんとNECの村上さんとのご縁で、南インドプロジェクト(施設園芸によBOP支援)に取り組んでいる。(NECはズノウ社でも大変お世話になっている。)

<リーダーの村上さん、岩佐、そしてCV>
インドでのGRAのミッションは施設園芸の研究と展開。気候的にも難しく、やってみなければわからないことが多く、刺激的だ。まずはとにかく理詰めで園芸に取り組もうと思う。期せずしてプロジェクトチームはそれぞれのプロが集まっており、凝集性も高く面白い。リーダーの村上さんのリーダーシップはすさまじい。

<この場所に研究用のハウスが作られる。>
さて、町の半分が津波で飲みこまれた山元町。GRAでも必死に先端プロ山元施設と稲見農場、桜堤農場の3農場の運営をあらゆる方々のご支援によって何とか進めている。そんな中でなぜインドという声が上がってもおかしくないだろう。
今山元町および亘理町ではイチゴの団地化計画が進んでおり、亘理町では設備の入札も終わり、山元町でも昨日造成工事の予算が議会通過した。
これらの事業により、宮城県南部には震災前を凌駕する規模のイチゴ産地ができるだろう。今後、栽培の問題だけでなく販売チャネルなど様々な問題があらわになってくるだろう。一つだけ言えるのは、このイチゴ団地がグローバルで競争力があるかないかを長期的な視野で考えなくてはならない。もちろん、国内は言わずもがな。これまでのJAのチャネル統制だけではさばききれないほどのイチゴが氾濫することは間違いない。
一方で、旧来の家族農業を続けていたのでは、担い手の問題、後継者の問題でイチゴ団地は徐々にゴースト化していくだろう。火を見るより明らかだ。イチゴの単価もこれまで以上に下がっていくだろう。そして化石燃料を大量に必要とする今回のイチゴ団地のような仕様は農家にとってリスクが限りなく大きい。(ただし、農家の持ち出しが0円というのが、今回のイチゴ団地の特徴だ。)リスク=リターン。
そのような中、山元町は衰退に向かってまっしぐらだ。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120913t11020.htm<山元町では被災者の4人に1人が町外へ出ることを希望している。>
何でこうなるか考えなくてはならない。
1.甘酸っぱい会社。2.甘酸っぱい教育。3.甘酸っぱい交流。
アホかと思われてもしょうがないが、この3点が自然に集まるインフラ(ハードじゃなくてソフトインフラ)が必要。首都圏の方々の目は徐々に被災地からは遠ざかっているがまだ手遅れではない。GRAグループはそれを徹底して作る。
農業生産法人GRAとGRAのCV事業部は農水省との先端プロジェクト、先端独自農場の建設・運営(投資額5億円)、農業×ICT技術の研究,そして南インドプロジェクトなどの積極姿勢で臨んでいる。大きくリスクとポジションを取って、さらにはグローバルに挑戦的な若い会社が町になければならない。なんだかよくわからんけど、面白そうなことをやっているなぁ、あいつら。くらいで十分。(今のところは)

<9月末に定植予定のGRA稲見農場>
また、教育プロジェクトでは文具のPLUS社の全面的なサポートで、山元町の中学生にPLUS×GRAこころざし教育を展開している。
http://www.plus.co.jp/news/120705.html<「PLUS×GRAこころざし教育」の概要>
これからは、LEGOを使ったクリエイティブ×グローバル教育のデリバリーもスタートする。まだまだスピード感が足りない。同じ波は二度と来ないし、最高のブローはめったに来ない。引き続きロジック×パッションなんだけど拙速は明らかに巧遅に勝ると信じて疑わない。
あ、大事なことを忘れていた。今すぐ甘酸っぱくなりたい人は以下の2点をお勧めしておく。
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