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旅するように暮らそう!

そして、生活するように旅をしよう!起業家、岩佐大輝の記録。

「被災地の復興のための先端技術展開事業」

「被災地の復興のための先端技術展開事業」を農水省と進めている。本日、24年度の研究グループ公募ページがローンチされた。この中の「大規模施設園芸技術の実証研究」でGRAは23年度の第三次補正時点で引き受け法人として採択され、本年度から6年間、経営主体として水省とプロジェクトを進めることになっている。

NHK 豊永さん
(山元町山下にある研究施設造成の様子。NHK豊永さんと。)

・24年度公募要項
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/120217.htm

・事業要綱(平成23年度3次補正分まで)
http://www.s.affrc.go.jp/docs/pdf/23_3jihosei.pdf

ここ数か月、国そして国の関連機関と連携し、仕事をしている。おかしい位に飛び回っているけど、大変充実した日々だ。国のバジェットを使う責任は何よりも重いが、日本の施設園芸をこの事業で大きくジャンプさせられるようやり遂げるつもりだ。

この事業の大変なところは、研究事業であるため、研究で出た生産物などは基本的にすべて国に返納しなくてはならない点など数多い。


研究コンソーシアムのマインドセット如何によっては、ソルホーズやコルホーズのような状況になってしまう。そのあたり国の事業特有の実行プロセスに従いながら、可能な限り制度と運用でカバーしていかなくてはならない。

国と事業を進めての感想。事業のプロセス管理が相当しっかりしている。逆に言えば、プロセスを重視し、それが複雑すぎるため、アウトプット(目的)をたまに見失ってしまう。そういう罠にはまらないように注意していかなくてはならない。

その予算が本質的に何のために使われるのか、つまりゴールは何なのか、イシューは何なのか?国の仕事を請け負う場合には見失わないようにしなくてはならない。

この事業だけでなく、公共事業に関しては民間の請け手も必ずイシューそしてビッグピクチャーを共有することが大切。それが請け手をただの作業者から志(こころざし)業者にする唯一の方法だ。

そして国の予算をこのような研究事業で使う場合は、尽くして求めずだ。営利を求めるのは別にやればいい。そんな綺麗ごとが実は大切。

小笠原教授
(宇都宮大学雑草科学研究所の小笠原教授。彼のように大所高所から農業全体を俯瞰できる方の力はどうしても必要だ。)

この事業については、GRA Inc.ホームページ(作成中)の中で、これから5年間責任をもってレポートしていく。この事業は今のGRAの座組みなら100%成功する。後はその成功をどこまで強烈なものにするかが課題だ。



「SHOZO CAFEレポート」-「ポジションを取る」こと-「拙速は巧遅に勝る」こと

<SHOZO CAFEレポート>

弾丸で週末は福島。途中に那須のSHOZO CAFEに立ち寄ってきた。黒磯本店の方が圧倒的に居心地はよかったなぁ。いくつか写真をアップ。

IMG_2035
建物は新しい。居ぬきで入ったのかな?正面はとってもモダンな感じです。


IMG_2023
東側の方に、黒磯っぽいレトロなトタンを利用して雰囲気を作っている。


IMG_2021
モダンな母屋の方から、レトロなとたん造りの方を撮影。


IMG_2036
トイレ。個室が3つしかなく、客が並んでいる・・・。これはよくないね。


黒磯と共通しているのが、定員さんが素晴らしい。それに尽きる。



<最近強く意識していること>

一つ目。
それは「ポジションを取る」こと。つまり「私は〇〇についてこう思います。」と敢えて意識して言い切ることです。

ポジションを取って言い切るためには、〇〇について、はっきりと言語化できるまで思考を整理し、そのために考え抜かなくてはなくてはなりません。玉虫色に「そうかもねぇ。」って答えることはとても簡単だけど、いいことは場にいるメンバー全員がほんの一瞬だけ「Comfortable」になるくらいなもんです。

ビジネスはリスクとお金を交換することです。「Comfortable」ではリスクゼロ。結局何も決まらず、誰も動かず、何も創造できず。無価値。特にリーダーがそうだと、組織の方向性は欠如し、仲良し集団で何の創造もできない。だからやめよう。

最近の被災地復興ボランティア。被災地でもポジションを取る。被災者に迎合してグループシンクしちゃったら、遠くから行く僕らのバリューは被災地にとってゼロ。被災地と共創するというのは、同情することにあらず。ボランティアと被災地の方々それぞれが自分の主張をぶつけ合って(たまに酒でも飲みながら)、創造することを言う。被災者も堂々と外部の人に主張すればいいし、僕らもまったく遠慮はいらない。(必要なのは必要最低限の配慮)

二つ目。
それは「拙速は巧遅に勝る」ことを意識すること。どんだけ粗々でもまずは作ってみる。で、それを恥をかくのを覚悟で、人に見せてみる。それをグルグル何周もする。大恥をかいて悔しい想いをする。だけど、果敢に素早くその粗々の第一版をもう一周させてぶつける。100%なんて、一人の力じゃ無理だし、数人のチームでも無理。出来上がるころには世の中が変わっている。それを求めるなら、早い段階で識者にぶつけた方がいい。あるいは、それこそ許容できる範囲リスクを取って、動いてみる方がいい。高速フィードバック戦略。
※ちなみに私はうざいと思われるくらいに、ぶつけてぶつけて聞きまくります^^;

明日からまた楽しい一週間になりそうです。




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岩佐大輝

Author:岩佐大輝

1977年、宮城県山元町生まれ。株式会社GRA代表取締役CEO。日本、インドで6つの法人のトップを務める起業家。 詳細はこちら≫

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