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旅するように暮らそう!

そして、生活するように旅をしよう!起業家、岩佐大輝の記録。

たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう

ここ数か月、あるプロジェクトでカフェカンパニーの楠本社長にインタビューする機会が何度かあった。あのWIRED CAFEの経営者だ。

・カフェカンパニーのフィロソフィー
「私たちは「CAFE」を、人と人との感性・共感コミュニティを創造する次世代に不可欠なインフラ・社会基盤として位置づけ、みずみずしい情緒感あふれる地域社会の実現に寄与して参ります。」

楠本さんの話をどんなに聞いてもピンとこなかったが、最近やっと楠本さんの世界観がわかってきたような気がする。

休みを利用して栃木県の黒磯まで足を延ばした。もうピンときた方もいらっしゃると思うが、ここにあまりにも有名なCAFE SHOZOがある。たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう。そして、これは大いに限界集落にも展開できるものだと確信を持つに至った。

"何かの拍子に「ふっ」とひどく恋しい場所へ、心が飛んで行ってしまう事が、あります。そのきっかけは風だったり、音楽だったり、空気や、味覚や、誰かとの会話だったり・・・そんな瞬間も恋といってしまえるなら日々は、なかなか楽しいものだと思えます。どうか、その瞬間がその場所が、沢山あるように、祈っています。”
http://www.shozo.co.jp/top/index.htm


CAFE SHOZO -STREAT IN TOCHIGI

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ぱっと見、木造のバラック小屋だ。


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中に入ると別世界。ノイズ、温度、湿度、テーブル、いす、どれも居心地がいい。


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コーヒーはネルドリップで淹れていた。


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クリエイティブビレッジ構想への想いも膨らむ。


その他の写真はこちら


場所は黒磯駅の近く。是非、あしを延ばされたし。


より大きな地図で SHOZO STORES を表示

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※おまけ
SHOZOストリートには他にもおしゃれなお店がいくつもあります。本屋さんも。

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まさに、「たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう」好例だ。これは黒磯だけでなく、もっと凄まじい限界集落にも適応できる。隔絶された町には隔絶された魅力を作ればいいだけのことだ。しばらくカフェ回りをしたいなぁ。

カフェ回りと言えば、ここ半月の間に、あるプロジェクトで百貨店とスーパー合わせて36店舗。1店舗につき平均2パックのイチゴを購入。あらゆる産地と品種の特徴と価格変動。そして、産地、品種、生産方式ごとの1反(10アール)あたりの農業生産性を熟知するに至った。

昔、立花隆さんが言っていたが、一事を成そうとするときは関連書籍を10冊以上一気に読んで、それから現場で聞きまくって、掘りまくる。次に専門家に聞きまくって掘りまくる。そしてオリジナルのロジックを建てる。そして、また動きまくる。これをスパイラルするといいとのこと。

その通りである。




計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)~運も実力~

ブログではすっかりご無沙汰でした。

子供が40度の熱。生後6か月を過ぎると免疫機能が徐々に低下して普通に風邪をひくようになるとは言われていたが、いきなり40度はさすがにびっくりする。後ろ髪を引かれながら家を出て、始発の新幹線で仙台。それにしても奥さんの頑張りには頭が下がる。

育児はかなりのハードワークだ。僕も会社をつくってから10年、ほとんど年中無休で働いているが、育児は24時間年中無休。

本題。
最近は、「Planned Happenstance Theory」計画的偶発性理論のとりこだ。スタンフォードのクランボルツが提唱するキャリア論。

計画的偶発性とは、その名の通り、計画的に(プラスの)偶発を起こすというものだ。もっと噛み砕くと「運も実力のうち」の「運」をコントロールといってもいい。

では、どうやってその「運」をコントロールするか。

キーワードは

1.好奇心[Curiosity]
2.持続性[Persistence]
3.柔軟性[Flexibility]
4.楽観性[Optimism]
5.冒険心[Risk Taking]


解釈してみると、

1.好奇心
自分の関心事や専門だけでなく、あらゆることに知的好奇心を張り巡らし、学び続けること。

2.持続性
何にでも首を突っ込むのはいいことだが、手ごたえを感じたり向き不向きがわかるまではかなりの努力、粘り時間が必要。

3.楽観性
「人間万事塞翁が馬」。意に沿わないことが起きてもネガティブにならず、チャンスだと受け止めること。悪いことも本人の楽観性によりすべてが「キャリア」となる。

4.柔軟性
「何でも来い~」

5.冒険心
偶発を求める行動は、未知の世界への冒険のようなもの。何が起こるか分からない。もしかすると、それはいばらの道、危険な航海だったりするかもしれないし、路頭に迷い、果ては命を落とすかもしれない。だけども動き出すことが大切だ。"Without action, nothing happens"。行動することで何かが起きる。(もちろん最悪死ぬかもしれない。笑)

※これをセオリーと言えるのか?!と思う方も多いとは思うが、キャリア理論では最先端だ。この理論が説得力を持つ理由は、歴史を見ても成果を上げる人の多くの行動特性が合致し、概ね帰納的に証明できるからだ。


今日、クランボルツを書いた理由。私自身、最近のアウトプットの多くがこの「計画的偶然性」に支えられているからだ。特に「行き合い(ゆきあい)」。自分よりもはるかに多くの経験を持ち、そして実力がある方々と行き会い、お互いの信念に共感し、共創して価値を生むことは何にもまして楽しく、そして成果が出やすい。

この計画的偶発性理論のキーワードに1点追加したい。

6.発信力(透明性)
自分の行動や考え方を公に明らかにし言語化することで、多くの人々に叱咤と激励をもらうチャンスをつくる(どっちかと言うと、叱咤をもらえる環境に身を置くことが大切だ。これだけネットが普及して、簡単に発信できるのだから、大いに発信し、しかも「極を取る」ようにすると面白い。「極を取る」とは、「ポジションを取る」ということ。今何を思って何を成そうとしているか、すべてのステークホルダーに1枚舌でオープンにすること。


白河の関を超えると
宮城に入ると一面雪景色!

今日も素敵な一日を。

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岩佐大輝

Author:岩佐大輝

1977年、宮城県山元町生まれ。株式会社GRA代表取締役CEO。日本、インドで6つの法人のトップを務める起業家。 詳細はこちら≫

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