2011/12/26
たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう
ここ数か月、あるプロジェクトでカフェカンパニーの楠本社長にインタビューする機会が何度かあった。あのWIRED CAFEの経営者だ。・カフェカンパニーのフィロソフィー
「私たちは「CAFE」を、人と人との感性・共感コミュニティを創造する次世代に不可欠なインフラ・社会基盤として位置づけ、みずみずしい情緒感あふれる地域社会の実現に寄与して参ります。」
楠本さんの話をどんなに聞いてもピンとこなかったが、最近やっと楠本さんの世界観がわかってきたような気がする。
休みを利用して栃木県の黒磯まで足を延ばした。もうピンときた方もいらっしゃると思うが、ここにあまりにも有名なCAFE SHOZOがある。たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう。そして、これは大いに限界集落にも展開できるものだと確信を持つに至った。
"何かの拍子に「ふっ」とひどく恋しい場所へ、心が飛んで行ってしまう事が、あります。そのきっかけは風だったり、音楽だったり、空気や、味覚や、誰かとの会話だったり・・・そんな瞬間も恋といってしまえるなら日々は、なかなか楽しいものだと思えます。どうか、その瞬間がその場所が、沢山あるように、祈っています。”
http://www.shozo.co.jp/top/index.htm
CAFE SHOZO -STREAT IN TOCHIGI

ぱっと見、木造のバラック小屋だ。

中に入ると別世界。ノイズ、温度、湿度、テーブル、いす、どれも居心地がいい。

コーヒーはネルドリップで淹れていた。

クリエイティブビレッジ構想への想いも膨らむ。
その他の写真はこちら
場所は黒磯駅の近く。是非、あしを延ばされたし。
より大きな地図で SHOZO STORES を表示
---
※おまけ
SHOZOストリートには他にもおしゃれなお店がいくつもあります。本屋さんも。

---
まさに、「たった一軒のカフェが街を魅力的に変えてしまう」好例だ。これは黒磯だけでなく、もっと凄まじい限界集落にも適応できる。隔絶された町には隔絶された魅力を作ればいいだけのことだ。しばらくカフェ回りをしたいなぁ。
カフェ回りと言えば、ここ半月の間に、あるプロジェクトで百貨店とスーパー合わせて36店舗。1店舗につき平均2パックのイチゴを購入。あらゆる産地と品種の特徴と価格変動。そして、産地、品種、生産方式ごとの1反(10アール)あたりの農業生産性を熟知するに至った。
昔、立花隆さんが言っていたが、一事を成そうとするときは関連書籍を10冊以上一気に読んで、それから現場で聞きまくって、掘りまくる。次に専門家に聞きまくって掘りまくる。そしてオリジナルのロジックを建てる。そして、また動きまくる。これをスパイラルするといいとのこと。
その通りである。