2009/04/29
PCのバックアップを簡単確実に実行しよう!
PCのバックアップは1.全体バックアップと2.オリジナルデータ(個別のファイル)バックアップを別々に行うとよい。もちろん、全体バックアップを取れば、すべてのデータが残されるのだから、2のオリジナルデータのバックアップは必要ないと思われるかもしれないが、全体バックアップはかなり時間がかかり、どうしても頻繁に行うことができないので、バックアップ周期の谷間でハードディスクが壊れた場合など、実害が大きくなる。
以下に2種類のバックアップの具体的な方法と、それらを別々に行う事の実益を説明する。
1.システム(OS)領域全体のバックアップ(フルバックアップ、Windows Complete PC )
ウインドウズの領域、ソフトウエアのインストール領域など。この領域をバックアップしておけば、ハードディスクが壊れた場合でも、元の状態に復元できる。このシステムバックアップを行うためのソフトは有料のものが沢山出ているが、最も手軽な手段で確実なのがWindows Vista Business、Ultimate、および Enterprise に標準でインストールされているWindows Complete PCだ。非常に簡単にフルバックアップを取ることができる。この機能だけでもWindows Vistaを使う価値がある。MACの場合は、こちらもOSX Leopard以上で標準でインストールされているTime Machineを使うといいだろう。
2.オリジナルデータのバックアップ
Officeのドキュメント、写真、メールのデータなどがこれにあたる。1のWindows Complete PCでもMACのTime Machineでも個別ファイルのバックアップを取ることができるが、オリジナルデータはシステム領域より重要なので(システムは入れ替えれば済むが、オリジナルは消えたらおしまいだ。)より高い頻度で確実にバックアップする必要がある。そこでお勧めなのが、以下で紹介するSyncToy2.0だ。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/08/19/044/index.html
SyncToy2.0はMicrosoftのホームページから無料で手に入れることができる。
私はモバイルPCを使っているが、これに32GのSDHCカードと32GのCFカードを差し込み、それらを毎日SyncToy2.0で同期させている。オリジナルのデータはすべて32GのSDカードに保存するようにしているので、万が一、PCが壊れてもこれを他のPCに差し込むことで、仕事を止めることがなくなる。もちろんSDカードが壊れた場合には、毎日同期しているCFカードからデータを読み込めばいい。システム領域は128GのSSDだが、これは1で紹介したWindows Complete PC で週に1回位のペースで外付けHDDにバックアップを取っている。
私が使っているツールを以下に紹介する。
1.オリジナルデータ保存用のSDHCカード
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2.オリジナルデータバックアップ(同期)用のCFカード
![]() | Transcend 32GB CF CARD (133X TYPE I ) TS32GCF133 商品詳細を見る |
3.システム全体をバックアップするための外付けHDD
![]() | BUFFALO TurboUSB機能/省電力モード搭載 USB2.0用 外付けHDD 1TB HD-HES1.0TU2 (2008/03/20) 商品詳細を見る |
4.同期のためのツール「SyncToy2.0」
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=c26efa36-98e0-4ee9-a7c5-98d0592d8c52&displaylang=en(英語)
パソコンの同期ツール「SyncToy」の使い方:http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20080331/297548/?P=1
システムリスクはすべて自己責任が原則だ。この機会に堅強なバックアップ環境を工夫してみよう。